苦悩する百貨店業界への提言

西武はわが滋賀にも一つあったけれど、とうの昔に閉店した。

堤一族は滋賀の出身。一時は時の人だったのに。

さて西武に限らずあらゆる百貨店が苦しんでいるというので、

今後続けてゆくためのアイデアを考えてみた。

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まず、最初におもうのは、

①居場所機能。

これは百貨店内に限らず、日本の町全体について思うことだけれど、

立ち止まるところ、ほっと一息つくスキマがない。

道行く人は目的地まで黙々と歩き、

買い物し、休みは喫茶店、金のない人は休まず、帰る。

それは、違う!外国だと、いっぱい隙間がある。

ツタヤがつくった喫茶店付き書店が盛況だけれど、

結局そういう懐の大きい場所は、いつまでも残る。

店機能以外の、コミュニティ機能がある。

 

②物を売るだけでなく、サービス、対話も売る(売らなくとも、集客に提供する)

それこそ店内に、その高級感のある空間を利用したサービスをいくつも、そういくつも展開する。コンビニにないもの。接客の上質感。

服のコーディネート相談、占い、心理相談、独り暮らしのおばあさんは、何もなくても店員と会話しに来る。それを生かし、ただただ対話するサロンのような場所。

社員たちが、スチュアーデスレベルの接し方をすること。

 

③美術館機能をさらにアップ。

いまもうやっているけれど、さらに本格的展示。モノを「見に来る」場所になる。あこがれと夢を紡ぐ場所。

 

ヨドバシカメラもいいけれど、ああいう現実主義的チャキチャキの空気感ばかりになると、世間はさびしいと思います。